「雄大な眺め」とうたった観光地はいくらもありますが、北米最東端の地スピア岬は一度は訪れる価値のある場所です。
トロントから飛行機でほぼ1時間半、モントリオールやケベックには訪れたことはあっても、何となくなじみの無かったセントジョーンズ。今回初めて訪れて、そのスケールの大きさ、美しさにただただ感動するばかりでした。
セントジョーンズ市内から約11km、車で15分程度の所にスピア岬はあります。市内は港に沿って数分で抜けてしまうのですが、一旦市内を離れると、そこには驚くほどに見晴らしの良いドライブウエイが続きます。
あれよあれよという間に、前面が海の岬へと近づき、割と質素なたたずまいのスピア岬に到着。当日は午前中は雨模様でしたが夕方になって雲が切れ、晴れてきたので、とても良いお天気でした。風もなく、海はなぎの状態。岬ですから、風が吹いているのかと思いましたが、当日はとても穏やかなスピア岬でした。
6月〜8月の季節になると、はるかグリーンランドから漂流してくる氷山と、クジラを見ることが出来るとの事ですが、すでにシーズンが終わっていたので残念。でも、景色だけでも十分に満足できます。「雄大」という言葉では形容できないほどの圧倒的な迫力に驚かされます。
写真は、駐車場より灯台を右に見て、ほぼ90度の角度で数枚撮影したものを組み合わせて見ましたが、実際はこんなものではありません。

 

駐車場からは徒歩で、岬をまわる遊歩道を歩きました。そこここに野生のベリーが群生していて、それをつまみながら、大西洋を眺めるハイキングもまた格別です。

突端には、第二次世界大戦時の砲台があり、歴史を感じさせてくれます。今は廃墟のように錆びた砲台が置かれていますが、かの日には、ヨーロッパから進軍してくるドイツ軍の北米上陸を阻止するために、多くの兵士達が命がけでカナダを守っていたのです。(地図をクリックすると大きくなります。)

スピア岬に灯台のあかりがともったのは、19世紀の中頃になってからのことでした。セント・ジョーンズの港に灯台が出来たのが1810年、その22年後の1832年になって、この港の安全を守るために、スピア岬が2番目の灯台として選ばれました。
1834年になって、ニコラス・クローク、ウイリアム・パーカーらによって、最初の灯台が建設されました。それは写真にもあるように、2階建ての構造で、1836年の9月に稼動を始めました。
この灯台は、スコットランドですでに使用されていたランプが再利用され、時計と同じメカニズムで、17秒間輝き、43秒間暗くなるというスタイルでした。驚くことに、始めはオイル式のランプで、電気になったのは1930年のことだったそうです。現在の新しい灯台になったのは、1955年のことです。

 

 

 
今回は、ミキ・エンタープライズの森さんに市内観光とスピア岬のガイドで、大変お世話になりました。
 
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